tennis365.net テニス365ブログ 新着記事を読む ]    [ テニス365 ホームショッピングニュースログイン ]

加藤大雄OFFICIALブログ ㈱スポーツネットワークアンドクリエイションズ、SNC代表のブログ!テニスはもちろん時事問題まで

加藤大雄OFFICIALブログ

最近の記事
タイ合宿
07/10 17:14
今年の春から
04/02 18:11
放置してましたが
09/26 00:45
中国
07/02 23:15
自営業
06/03 01:36
最近のコメント
まったく同感です。…
千葉尚久 02/20 09:01
テニスを一生続けてい…
Cheap LV Bags 08/08 01:11
テニスを一生続けてい…
Louis Vuitton Outlet 08/08 01:09
加藤コーチのような広…
Burberry Outlet Online 07/14 18:25
テニスを一生続けてい…
hermes online 06/14 19:28
最近のトラックバック

何でウインブルドン その5

森林ロングウッド、ビッグK、SSCまた海外遠征の経験を経てなんとなく自分でやっていくことができるとの確信を得たので2005年に起業しました。

慶應義塾大学庭球部での後輩である南部、佐野と共に会社を始めました。

彼らには私の思いをずっと聞いてもらっていて、同じ思いを持って会社をはじめることができました。

彼らとはこの先もどんなことも包み隠さず話すことのできる仲間で、一蓮托生、一生付き合いだねといつも飲みながら話しています。



起業した後、まずはパーソナルの選手のコーチをしました。
初めての選手は菊池絵里奈と言う選手で半年くらい面倒を見ました。

彼女は結局目標である全米オープンジュニアには予選ではありますが出場することができました。

私に独立したばかりで経験がなく彼女の親御さんには心配をおかけしてしまったことは心残りですが、目標を達成できたのは本当に良かったと思います。

彼女とバングラデッシュに行った時、タイの選手であまり他のコーチから注目はされていないが目を引く選手がいました。

タイの選手のコーチはインドネシアの子に一週目で振られてしまい、私はその選手と私の選手でダブルスを組んでくれるようにお願いしました。

その選手と組んだダブルスでそのバングラデッシュの2週目、その後に行ったインドネシアと非常に良い成績を残せました。

この選手がこのとき出てきたばかりのITFジュニアランク1位までに上った(現在は2位)ノッパワンという選手でした。

背も高くない、両方両手打ちのそんなにパッとする感じの子ではないのですが、勝負どころでの強さは抜群でした。

この選手と私の選手はずっと一緒に練習していたので良く見ることもできたし、ドイツ人のコーチともこの選手についてよく話すことができました。

このドイツ人のコーチがビールを死ぬほど飲むんですが、いつも飲みながら「killer instinct]の話をしていました。

殺しきる本能、息の根を止める能力とでも言いましょうか。

そのコーチはテニス選手に絶対欠かせないと、ノッパワンは他のどの選手よりもその能力に優れていたと毎回同じ話をしていました。


試合の流れは何回も行ったり来たりします。
6ー3、6ー4とか言うゲーム展開になるなら大抵はチャンスが自分のもとにやってきているものです。

そのチャンスを生かし、しとめようとする能力。また最後相手の気持ちを完全に折ってしまうことのできる能力。相手に希望を与えない能力。それを「killer instinct]と言うのだと私は考えています。

戦場で瀕死の重傷を負った人間の息の根を止めることがやさしさなときもあります。
殺さずとも相手に参りましたと言わせる力。

その迫力が選手には必要です。

このとき私は戦うと言うことの仕組みを勉強したと思っています。

つづく

コーチ日記 | 投稿者 winglobal-y 17:48 | コメント(0)| トラックバック(0)

何でウインブルドン その4

そのときに感じたこと。

1、選手は投資対象の商品であることを自覚すべき。

ジュニア選手がトップ選手を目指すのは夢だと思います。
しかし、現実的にはトップ選手になると言うことは、マネージメント会社がつき、活動費用の捻出のため企業側から価値のある選手とならなければなりません。

私は日本人にはこの観点が甘いと感じました。

日本人は夢を追いかけることと経済活動を混同して話すと嫌がる傾向にあります。

でもプロ選手を目指すと言うことは自分にいくらの時間と金を投資できるかに違いがありません。

はたからみればグランドスラムジュニアにいる海外の選手も日本人の選手も内情はわかりません。

ただ、ナショナルの遠征でお金が出てくることが当たり前と思っている日本の選手と、せっかくのチャンスに世界を目の当たりにすることができてそこから必死に何かを得ようとしている選手、お金を出してもらいそこに来ていることを心から感謝できている選手とではその場所にいる時間の濃度の濃さが違います。

最初はお金なんかみんなありません。

だからこそ自分の熱意を伝え、自分の可能性を伝えどこかからお代えを引っ張ってこなくてはなりません。

テニス選手が世界に出て行くということ、プロになると言うことは経済活動なのです。

そして誰よりもお金を出してもらっていること、誰かの期待があると言うことに応えるため必死に自分のための努力をしなければなりません。

私は日本人が豊かだから感謝の気持ちを忘れたとか行っているのではありません、誰かからお金を出してもらい、自分の可能性を伸ばせると言うことがどんなことか理解しさえすればいいと思います。

プロの世界でやっていくためには信念を突き通す「理由」が要ります。
この「理由」を探し出せた選手は必ず成功すると思います。
それは杉山愛選手が言っていた「自分探し」と同じことかもしれません。


2、勝負に出る気持ちを持つ

この3年間ほど様々な選手を見ていて思ったことは、選手は勝負しなくてはならないと言うことです。

勝負に出るということは何かを捨て、何かを得ると言うことです。

日本人は何かを捨てることがとてもへたくそだと思いました。

ここぞってポイントのとき相手に期待してしまう。
リスクをとらない。
その壁が超えられず堕ちていった選手を数々見ました。

勝負のそのときリスクをとることを前提に練習すればよいのです。

勝負のときサーブ一本で決めれたら楽ですよね、勝負のとき一発のフォアハンドに自信があったら、絶対カウンターで決めるならそこでもいいかもしれません。

リスクをどうせとるなら一番自信のあるもので。
そしてその自信は作るものだと私は思います。

スペインに行ったとき引退したはずのアランチャ・サンチェスが練習をしていました。
見ているとずっと振り回しをしているのです。

私はコーチに尋ねました、「何か試合があるのですか?」、コーチは答えました「いいや試合はないよ、彼女は現役のときこの2倍以上振りまわしの練習をしていた、すぐにやめると体調が崩れるから徐々に落としてやっとここまで来たんだ」といっていました。
私はずいぶん前に引退したのに!と驚きました。

フットワークが武器の彼女はそ、こまで自分の武器を高めていたと言う一例です。

ここまで高める武器だから彼女はそれに賭けることができたのでしょう。




つづく


コーチ日記 | 投稿者 winglobal-y 10:09 | コメント(0)| トラックバック(0)

何でウインブルドン その3

海外修行は、フレンチ、ウインブルドンの海外選手派遣に同行させていただき参加させてもらい(そのときのナショナルコーチがSSC笠原コーチ)そのまま当時スペインテニスが隆盛を極めており、「オープンテニスカレッジ」へ行きました。(ちなみに名古屋高校の成瀬の絡みで同行しましたが、そのときの同行選手は中原健一郎、不田涼子選手、川床萌選手でした。)

そこでポルトガルサテライトにも参加し(同行者には現在はダンロップ所属のトッププレーヤーであるアルマグロ、日本人では山本哲洋選手、一藤木選手などがいました。)


日本のトップ選手と海外のトップ選手とジュニア時代の差も感じました。その後差が開いていく過程で環境や、指導者、の力などで大きく可能性が変わることの実感の基盤はこのときの体験にあると思います。


その後ビッグKに入社し畠中君代校長の指導の下、瀬間友里加選手、瀬間詠里花選手と共に各国のITFジュニアを回り、彼女達は今現在もトップ選手として活躍していることがお分かりになるとおり3週連続アジアサーキット優勝を含め数々の実績を出しました。

そのときには謝スーウェイ選手もビッグKに所属していて彼女の類まれなkiller instinct にはおどろかされるばかりだったのを覚えています。

ビッグKでの指導の中心は女子のジュニア選手でした。女子のジュニア選手がいかに成長するかを目の当たりにすることができました。


2003年にはSSCに移籍しました。
その後2005年までSSCには在籍していました。

SSCに移籍したのはビッグKのような畠中先生の個人の努力で日本のトップクラブを育てたクラブでの経験と、SSCのような日本のテニスを企業として育成を取り組むといった
クラブとの差はなんなのか実感したかったからです。

そこでは藤代春香選手、木根淵晶子選手、田中志帆選手などをメインに指導しながら、中原健一郎選手、会田翔選手、守屋宏紀選手、斉藤秀選手などの日本のトップジュニアを笠原コーチを筆頭に谷川、谷沢、ロッド、辻、武正の各コーチ陣と共に指導に当たりました。

このときのメインの指導は女子のプロ選手。
女子のプロ選手とも海外遠征に同行し彼女らが何を考え何をしていきたいのか感じることができました。

これらの経験を生かし私は独立し起業するのですが、このときに感じたこと、学んだことはまた次回にすることにします。

コーチ日記 | 投稿者 winglobal-y 10:25 | コメント(0)| トラックバック(0)
<<  2009年 11月  >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
カテゴリ別アーカイブ
このブログサービスは「テニス365 テニスブログ」で運営しています。テニス365会員なら無料でご利用・作成いただけます。